【第2話】いざ商談!予算に応じたイベントの企画を提案できますように…

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社員総会や表彰式など、社内イベントに特化したイベント制作会社「コムネット」で働く有馬は入社2年目の24歳。
(株)ワイフーズの社員総会の商談アポをきっかけに、これまでのアシスタントプランナーから脱却して一人前のイベントプランナーになるべく奔走を始めた。

前回、初めての商談に向けて資料を用意し、ロープレを行った有馬。
今日がその商談日だが、果たして…?

【前回までの話はこちら】

まずはしっかりヒアリング!

有馬

ワイフーズの応接間に通された有馬は、初めての一人商談に緊張でガチガチにこわばっていた。
対応してくれるのは、アポをくれた事業部長の井沢さんだ。

有馬

本日はお時間をいただき、ありがとうございます!まず、当社の概要からご説明させていただきます。当社は…。

有馬は、用意してきた資料を広げ、先輩プランナー沢田の商談トークを思い出しながら、コムネットの事業や実績を紹介していく。順調なすべり出しだ。
一通り話し終えたところで、井沢さんが口を開く。

井沢

…なるほどね。実は、電話でも話した通り、離職に歯止めをかけたいと考えていてね、社員総会でスタッフ同士の結束をかためられれば少しは改善できるのかなと思っていたところなんだ。もともと、飲食業界は離職率が高い業界ではあるんだけど、このままでは店舗数を増やしたくても増やせなくてね。

井沢

株式会社ワイフーズ: 
事業部長 井沢

34歳と若いながら、全国チェーンの居酒屋「金の庵」を展開する飲食ベンチャー企業(株)ワイフーズの事業部長を務める。アグレッシブで情熱的なため、ときに部下を根性論で指導してしまい、反省酒に浸ることも。
飲食事業を手がけるだけあって、自身も食べること・飲むことは大好き。食事もお酒もジャンルに捉われず「おいしいものはおいしい」と評価する。

有馬

当社のお客様にも、やはり人材の課題を抱えていらっしゃる飲食業界の企業様は多いですね。たとえば、こちらの社員総会を行った外食産業の企業様では、関東エリアにラーメン店を展開されているのですが、アルバイトスタッフを大切にされていて社員総会にも招待しています。

有馬は、事前に用意しておいた、ワイフーズに合いそうな事例を紹介する。

有馬

ワイフーズ様で離職が多いのは、アルバイトスタッフですか?社員の方ですか?…

有馬はさらにワイフーズが抱える人材の課題を深堀りしてヒアリングしていった。
最終的に聞き出せた内容は、以下の通り。

【離職の原因として考えられること】

  • 社員の達成意欲が高くない
  • 会社として将来の方向性・ビジョンを見せられていない

【ワイフーズとしてこれまでに行ってきた施策】

  • 社員に週報を提出してもらい、上司がフィードバックを行う
  • 新卒を対象にメンター制度を設け、不安・不満の吐け口を作った

【ワイフーズの強み】

  • 異動がエリア内のみなので、スタッフ同士の交流をはかりやすい
  • 社員割引がきくので、自分の働く店舗にも食べに行きやすい

イベントのテーマをかためよう

有馬は、ヒアリングした内容から、ワイフーズの人材課題を改善するために社員総会のテーマとして最適なのは、「未来に向けて新しい一歩を踏み出す」というイメージだと感じていた。

有馬

お話をうかがったところ、ワイフーズさまはもともとスタッフ同士の結束を強めやすい土壌を持っていますので、あとは、スタッフ一人ひとりの将来だったり会社としての未来を見せていくことが人材の流出に歯止めをかけるのに重要だと思うんです。
なので、社員総会のテーマは「新しい一歩」とか「未来へ向かって」とか、その辺りがぴったりかと。

井沢

そうか、「未来」ね…なるほど。「進化」とか「前進」とか、そういった意味合いも込めたいなぁ。

有馬

承知いたしました!ちなみに、ご予算としてはどのくらいをお考えですか?

井沢

社長には、300万円までに抑えろと言われているんだ。

有馬

開催希望時期は7月でしたよね。

井沢

そうなんだよ。考えてみると、あと3ヵ月か。あまり時間がないな。

予算に応じたプランを提案!

有馬は、あらかじめ作ってきた提案書と、ヒアリングした内容を考慮して、「この演出が使えるな」「この方法を取り入れて予算を圧縮しよう」と目まぐるしく頭を回転させた。

有馬

有馬

予算300万円での社員総会ですと、ワイフーズ様の人材への課題解決策を加味したプログラムとしては、「年間売上の表彰」をメインにおこなってみはいかがでしょうか?
まず、テーマを「未来への前進 ~新しい一歩を踏み出そう~」とします。豪華さと共感を演出するために、役員や社員の方に出演いただいて企業PVのような動画制作を行い、上映しましょう。
また、司会はプロに依頼するのではなく、社員の方に進行してもらうことで、予算を抑えながら手作り感・一体感といったものをかもしだします。

有馬は、白紙にプランを書き出しながら、井沢に説明していった。

有馬

会場は、ワイフーズ様の本社付近に当社の提携先ホールがあるので、こちらがおさえられると良いかもしれません。

提案後の結果は…

ひとしきりプレゼンした後、ドキドキしながら有馬は言ってみる。

有馬

ワイフーズ様にぴったりの、参加者が未来へ歩み出したくなるような感動的なイベントにしますので、ぜひ私にお任せいただけませんか?

井沢

…うん、そうだな。時間もあまりないし、予算内で収めてくれるなら、お願いしちゃおうか。会場もちょうどいいところが押さえられそうだしな。

有馬

ありがとうございます!!(この社員総会、絶対に盛り上げて成功させてみせる!)

こうして、有馬は初めてのクライアントを獲得し、イベントプランナーとしての経験値を上げたのだった。ただし、イベントプランナーの仕事はまだ始まったばかり。まだまだこれから乗り越えなければならない山が待っているのだった。

つづく。

有馬

※この物語は架空のものであり、実在の人物や企業とは一切関係がありません。

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