新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、社内イベントにもリモート化の動きが出ています。表彰式も例外ではありません。
コロナ禍でも表彰式を敢行できる「リモート表彰式」。ですが、多くの企業にとっては初めての経験となるはずで、さまざまな点で迷いが生じるのではないかと思います。
本コラムでは、リモート表彰式に不慣れな運営ご担当者様向けに、リモート表彰式企画の際に生じがちな二択を取り上げ、それぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。
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ネーミングを変えるか、変えないか?
最初に出てくるのが、リモート化に当たり表彰式の名称を変更するか、しないかという問題です。
判断基準の観点は、どのようなコンセプトを打ち出すか、参加する社員たちにどのような印象を与えたいのかという点です。
リモート化するに当たり、まずは、それまで開催してきた表彰式とコンセプトを変えるかどうかを最初によく検討しましょう。これまでに開催してきた過去の表彰式を振り返って、うまくいっている点、改善すべき点などを洗い出すと判断しやすいでしょう。
ネーミングを変える
リモート化を機に新たな表彰式をつくり直したいという場合は、思い切ってネーミングを変えましょう。
新たなコンセプトを練り直し、コンセプトに合った表彰式名を検討します。
コンセプトや表彰式名が変わるということは、プログラム内容を変えないとしても、演出などはすべて変えることになるため、準備が大がかりになりがちです。この点がネーミングを変えるデメリットです。
メリットとしては、過去の表彰式の欠点を改善できる可能性があるという点が挙げられます。
ネーミングを変えない
それまでのリアルでの表彰式を、内容はそのままにリモート化し、参加手段のみを変更するだけだという場合は、ネーミングを変えない方が良いでしょう。過去の表彰式名の前後に「リモート」などの言葉を付け加える程度なら、この範疇となります。
メリットは、これまでの表彰式をベースにリモート表彰式のプログラムや演出を検討すれば済むので、比較的、手間がかからないこと。 デメリットは、インパクトが薄い分、リモート化するデメリット(臨場感が保ちにくくなるなど)が出てしまいやすいことです。
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録画かリアルタイムか
会場で開催していた時は、リアルタイムで行うという選択肢しかありませんでしたが、リモート表彰式の場合、あらかじめ収録しておいたものを放映するという手段を取ることもできます。
両者のミックスで、リアルタイムを基本として録画した内容も流す、司会のみリアルタイムで行い、基本は録画したものを流す、というように両者を組み合わせる方法もあります。
録画したものを流す
録画したものを流すメリットは、編集をかけられる点です。進行上のミスや無駄な待ち時間はカットできますし、メリハリをきかせた編集ができれば、視聴している社員を飽きさせることもありません。
デメリットは、編集にはソフトやそれなりのスキル、工数が必要になってくる点です。 また、すべてを録画で済ませる場合、ライブ感が生まれにくいことから、視聴している社員が内職を始めてしまう可能性がある点もデメリットとして挙げられます。
リアルタイムで放映する
リアルタイムで放映するメリットは、ライブ感があること。司会進行のやり方や担当者によっては、ちょっとした進行ミスすらライブ感に変えてしまうことも可能でしょう。 また、配信ツールの機能を活用して、視聴している社員側からの反応やコメントに司会者が返答するなど、双方向性のコミュニケーションが取れる点もメリットで、一体感や帰属意識を促しやすくなります。
デメリットは、機材の不具合などで進行がストップしてしまうと、視聴している社員を待たせることになり、集中力が切れてしまうこと。 また、進行の具合によっては時間が長引いてしまう可能性もあります。リハーサルを入念に行い、いざという時にカットする部分なども決めておくなどして対処しましょう。
まとめ
リモート表彰式の企画で悩みがちな、さまざまな二択について、メリット・デメリットをご紹介しました。
これまで、オフラインで表彰式を開催してきた企業様も、表彰式の開催経験がないという企業様も、新型コロナ禍をインナーブランディングのチャンスと捉え、オンライン表彰式を企画してみてはいかがでしょうか。
「リモート表彰式の「それ、どっちにする?」【後編】」では、撮影背景にバーチャルセットを採用すべきか、それともリアル背景を使うべきか、表彰式後の懇親会をやるか、やらないかなどについてご紹介いたします。
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