新入社員が実際に現場で活躍する人材となるまでには、さまざまな研修が欠かせません。近年、その研修で映像教材が注目されていることをご存じでしょうか?なぜ映像を使うと効果的なのか、ご紹介していきましょう。
研修動画の利用率が増加!
現在、新入社員の研修に動画を活用する手法が増加しつつあります。
具体的な仕事の内容は会社によって全く異なるので、すべての会社で同じような研修を行うことはできません。しかし、社会人としての基本的な心構えやビジネスマナーについては、どの会社でも同じように求められます。この部分に動画を活用することで、費用を抑えつつ研修成果の向上を図っている会社が多くあるのです。
動画が効果的な理由5選
新入社員の研修に動画が効果的とされているのには、次のような理由があります。
1.実際の場面をイメージしやすい
動画教材はドラマ仕立てで作られており、文字だけの教材に比べて実際の業務の中で生じる場面をイメージしやすいものとなっています。例えば名刺交換など、動きをともなう研修内容にピッタリです。
2.一律の知識を与えられる
人事課の社員などが教えると、教える人によって知識や教える内容に偏りが出ることも。動画教材なら内容をまんべんなく網羅しており、その恐れがありません。
3.研修者の人件費が抑えられる
研修内容に合った人材を研修期間中ずっとつけておくと、人件費がかさみます。動画教材なら新入社員以外の人件費がほとんどかかりません。
4.上司から伝えるより受け入れられやすい
上司から厳しいことを伝えると「パワハラだ」と受け取られることもありますが、動画教材を使えばそれが社会の常識であることがわかってもらえます。
5.繰り返し学習も可能
動画教材なら繰り返し視聴できるので、知識の定着に不安がある場合も安心です。
動画で研修を行っている企業事例
動画で研修を行っている企業の中には、誰もが知る有名企業もたくさんあります。
1.ANA
以前は乗務する機種に応じた紙媒体のマニュアルを使用していましたが、改訂が多く印刷コストと差し替え作業の労力が問題視されていました。現在ではすべてマニュアルを電子化し、iPadで動画による自習・復習が可能となっています。
2.星野リゾート
新規施設の開設に伴い、新規スタッフの研修が間に合わないことが問題となっていました。動画マニュアルの導入で、接客品質の統一・向上を果たしました。
独自研修とのバランスを
動画による新入社員の研修では、ご紹介したように一定の成果が見込めます。ただし、自社だけで行っている業務を事細かに教えてくれるような動画教材は、オーダーメイドで制作してもらわない限りはありません。
独自研修でしか教えることのできない部分を大切にしつつ、まずは一般的な内容の動画教材をうまく活用して省力化と研修の成果向上を図ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。