
はじめに
「コンベンション」と聞いて、具体的にどんな集まりか、他のイベントとどう違うか、メリットはあるか、疑問に思っていませんか?
コンベンションは、目的を持って人が集まるビジネスの重要な場です。
この記事では、「コンベンションとは何か」を、目的、種類、メリットに絞って解説。
これ一つで基本が分かり、企画のヒントが見つかります。
ぜひご覧ください。
第1章:そもそもコンベンションとは?基本の「き」
まず、コンベンションという言葉の基本的な意味から確認していきましょう。
1-1. 「コンベンション(Convention)」の定義と語源
「コンベンション(Convention)」は、英語で「会議」「大会」「集会」「慣習」といった意味を持つ言葉です。
ビジネスやイベントの文脈では、主に特定のテーマや目的のために、多くの人が集まる大規模な会議や大会を指します。
広義では様々な集まりを含みますが、特に国際的なものや専門性の高い分野での「会議」「研究集会」「学術大会」などを指して使われることが多いです。
しかし、最近では企業の「社員総会」や「キックオフミーティング」なども、広義にはコンベンションとして捉えられることがあります。
重要なのは、単に人が集まるだけでなく、情報交換、知識の共有、議論、合意形成、関係構築といった明確な目的がある点です。
1-2. コンベンションの主な目的 - なぜ企業が開催するのか?
企業がコンベンションを開催する目的は多岐にわたりますが、主なものを挙げます。
- 情報共有・意見交換: 業界の最新動向や技術情報の共有、課題に対する意見交換を行います。
- 関係者間の連携強化・ネットワーク構築: 社員同士、取引先、顧客など、関係者間のコミュニケーションを促進し、繋がりを強化します。新たなビジネスパートナーを見つける機会にもなります。
- 共通の目標に向けた意識統一: 企業の経営方針や目標、今後の戦略などを共有し、参加者全体の意識を統一します。
- モチベーション向上: 参加者のモチベーションを高め、帰属意識や一体感を醸成します。特に社内向けのコンベンションで重要な目的となります。
- 企業や団体のブランディング: 企業の専門性やリーダーシップを示す場として活用し、イメージ向上や信頼獲得に繋げます。
これらの目的を達成するために、コンベンションでは講演、パネルディスカッション、ワークショップ、懇親会など、様々なプログラムが実施されます。
第2章:混同しやすい!コンベンションと他のイベント形式の違い
コンベンションと似たような言葉に、「カンファレンス」「セミナー」「展示会」などがあります。これらの違いを理解しておくと、イベント企画の際に適切な形式を選択しやすくなります。
2-1. コンベンションとカンファレンスの違い
- コンベンション(Convention): より大規模で、「会議」「大会」といった包括的な意味合いが強いです。特定のテーマに関する講演や報告、議論に加え、総会的な要素や関連イベント(展示など)を含むこともあります。
- カンファレンス(Conference): 比較的小規模で、特定のテーマについて集中的な「討議」や「協議」を行うニュアンスが強いです。参加者同士のインタラクティブな議論に重点が置かれます。
2-2. コンベンションとセミナー・シンポジウムの違い
- コンベンション(Convention): これらセミナーやシンポジウムをプログラムの一部として含みうる、より大きな「大会」や「会議体」を指します。
- セミナー(Seminar): 特定のテーマについて専門家が講義形式で情報を伝える場です。比較的少人数で行われることが多く、知識習得に重点が置かれます。
- シンポジウム(Symposium): 特定のテーマについて、複数の専門家がそれぞれの知見を発表し、聴衆を含めて議論を深める場です。
2-3. コンベンションと展示会・見本市の違い
- コンベンション(Convention): 基本的には会議や議論が中心ですが、関連製品やサービスの展示(トレードショーなど)が併設されることもあります。しかし、あくまで会議体が主であり、展示が主目的ではありません。
- 展示会・見本市(Exhibition/Trade Fair): 特定の製品や技術、サービスなどを展示し、来場者(ビジネスパーソンや一般消費者)に紹介・販売促進を行うことが主な目的です。
2-4. コンベンションと総会・株主総会の違い
- コンベンション(Convention): 意思決定の場である総会とは異なり、情報共有、議論、関係構築などに主眼が置かれます。ただし、団体のコンベンションが総会と併催されるケースはよくあります。
- 総会・株主総会: 団体の意思決定機関として、会員や株主が集まり、重要事項の報告や決議を行う法定または規約上の集まりです。
イベント形式 | 主な目的 | 規模感(傾向) | 特徴 |
---|---|---|---|
コンベンション | 情報交換、議論、関係構築、意識統一、ブランディング | 大規模 | 会議体が中心、様々なプログラム(講演、分科会、展示など)を含む |
カンファレンス | 特定テーマの討議・協議、情報共有 | 中~大規模 | 参加者間の議論を重視 |
セミナー | 専門知識の講義、情報伝達 | 小~中規模 | 講師から参加者への一方的な伝達が多い |
シンポジウム | 複数専門家の発表と議論 | 中規模 | テーマに沿った多様な意見交換 |
展示会・見本市 | 製品・サービスの展示、商談 | 大規模 | 物やサービスを見せることに特化 |
総会・株主総会 | 組織の意思決定、報告、決議 | 規模による | 法的・規約上の要件に基づく |
第3章:企業がコンベンションを開催する具体的なメリット
企業の企画担当者として、コンベンション開催の「なぜ?」や「どのような効果があるのか?」を知ることは重要です。ここでは、具体的なメリットを解説します。
3-1. 関係者のエンゲージメント向上と組織力強化
コンベンションは、社内外の関係者が一堂に会する貴重な機会です。
- 社内: 普段は拠点や部署が離れていて交流の少ない社員同士が顔を合わせ、直接コミュニケーションを取ることで、一体感やエンゲージメントが高まります。共通の目標を確認し、士気を高める場にもなります。
- 社外: 取引先や顧客、パートナー企業との関係を強化し、信頼関係を深めることができます。face-to-faceの交流は、オンラインでは得られない深い繋がりを生み出します。
3-2. 重要な情報や戦略の浸透・共有
経営層からの重要なメッセージや、企業の今後の戦略、新しいプロジェクトの方針などを、参加者全員に一度に、かつ熱意を持って伝えることができます。質疑応答の時間を設けることで、参加者の疑問を解消し、理解度を深めることも可能です。
3-3. 新たな知見やアイデアの創出
多様なバックグラウンドを持つ人々が集まり、活発な議論や意見交換を行うことで、これまでになかった新しい知見やアイデアが生まれることがあります。講演や分科会を通じて、参加者自身の知識やスキル向上にも繋がります。
3-4. 企業イメージ向上とブランディング効果
業界内外への企業プレゼンスを示す場として、コンベンションは有効です。主催者として質の高いコンベンションを開催することで、企業の専門性、リーダーシップ、社会貢献への意識などをアピールでき、ブランドイメージ向上に繋がります。マスメディアやSNSでの露出機会も生まれやすくなります。
3-5. (特定のコンベンションにおける)ビジネスチャンスの創出
業界関係者や潜在顧客が集まるコンベンションでは、新たな商談や業務提携に繋がる可能性があります。特に展示併設型のコンベンションや、ネットワーキングの時間を多く設けたプログラムでは、直接的なビジネス成果が期待できます。
第4章:目的別に見るコンベンションの主な種類
「コンベンション」と一口に言っても、その目的や主催者によって様々な種類があります。ここでは、企画担当者が知っておくべき主なコンベンションの種類を目的別にご紹介します。
4-1. 学術・研究系のコンベンション
特定の学術分野や研究テーマに関する知識や成果を発表・共有することを目的とします。
- 国際会議: 世界各国から研究者や専門家が集まる大規模な会議。学術的な発表や議論が中心となります。
- 学会: 特定の学術分野の会員が集まる定期的な集会。研究発表、情報交換、会員間の交流が行われます。
4-2. 業界・ビジネス系のコンベンション
特定の業界やビジネス分野における情報交換、ネットワーク構築、課題解決などを目的とします。
- 業界団体の年次総会: 業界団体の会員企業が集まり、活動報告や方針決定を行う場です。
- テーマ別フォーラム: 特定のビジネス課題やトレンドに焦点を当て、専門家による講演やパネルディスカッションを行います。
4-3. 企業内のコンベンション(社内コンベンション)
企業が自社の社員や関係者向けに開催するコンベンションです。組織力強化や目標共有に重点が置かれます。
- キックオフミーティング: 新しい期やプロジェクトの開始にあたり、目標や方針を共有し、社員の士気を高めるために開催されます。
- 社員総会: 全社員が集まり、会社の業績報告や今後のビジョンなどを共有する場です。
- 表彰式: 優れた業績を上げた社員やチームを表彰し、功績を称えることで、他の社員のモチベーション向上に繋げます。表彰式も、社員の目標達成意欲を高め、企業文化を醸成する重要な社内コンベンションの一種です。
- 社内カンファレンス: 社員が自身の業務に関する知識やノウハウを発表・共有する場です。
4-4. その他(政治、労働、スポーツなど)
上記以外にも、特定の目的を持つ様々なコンベンションが存在します。
- 政党の党大会
- 労働組合の大会
- スポーツ関連の大会や会議
このように、コンベンションは多様な形態を取り、企業においても様々な目的で開催されています。
特に社内コンベンションは、組織の活性化に不可欠なイベントと言えるでしょう。
第5章:コンベンション開催を企画する際の重要ポイント
いざコンベンションの企画を始めようと思っても、何から手をつければ良いか迷うこともあるかもしれません。
ここでは、企画担当者が押さえておくべき重要ポイントを解説します。
5-1. 開催目的とターゲットを明確にする
「なぜ、何のためにコンベンションを開催するのか?」、そして「誰に伝えたいのか?」を徹底的に掘り下げ、明確にすることが最初のステップです。
目的によってプログラムの内容や形式、ターゲットに合わせたコミュニケーション戦略が大きく変わります。
5-2. 規模と形式(リアル・オンライン・ハイブリッド)の選定
想定される参加人数や予算、開催目的によって、適切な規模と形式を選択します。
- リアル開催: 直接的な対面コミュニケーションや場の熱気を重視する場合。
- オンライン開催: 遠隔地の参加者が多い場合やコストを抑えたい場合。手軽に参加できるメリットがあります。
- ハイブリッド開催: リアルとオンラインの良い点を組み合わせたい場合。より多くの参加者にリーチできますが、企画・運営は複雑になります。
5-3. 魅力的なコンテンツ・プログラムの企画
参加者が「来てよかった」「学びがあった」と思えるような、質の高いコンテンツを用意することが成功の鍵です。
基調講演、分科会、パネルディスカッション、ワークショップ、ネットワーキングタイムなど、目的に合わせたプログラムを企画します。
5-4. 会場選び・準備の基礎
リアル開催の場合は、参加人数、目的、予算、アクセスなどを考慮して適切な会場を選定します。オンライン・ハイブリッド開催の場合は、使用するプラットフォームの選定や機材の準備が重要です。
その他、スケジュール管理、予算管理、プロモーション、参加者登録システムなど、多岐にわたる準備が必要です。
5-5. 運営体制の構築とプロに相談するメリット
コンベンションの企画・運営には、イベントに関する専門知識と豊富なリソースが必要です。社内の担当者だけで全てを担うのは、リソースやノウハウの面で難しい場合があります。
イベントプロデュースのプロに相談することで、企画段階からのサポート、適切な会場やパートナーの手配、当日のスムーズな運営など、専門家ならではの視点と経験に基づいた支援を受けることができます。
特に大規模なコンベンションや初めての開催の場合は、プロの力を借りることで、より質が高く、リスクを抑えたイベントを実現できます。
第6章:貴社のコンベンション企画・運営は私たちにお任せください
「コンベンションを開催したいけれど、何から始めて良いか分からない」「企画や運営に不安がある」「社内リソースが足りない」といったお悩みをお持ちの企画担当者様へ。
私たちイベントプロデュースのプロは、貴社のコンベンション開催をトータルでサポートいたします。
6-1. 株式会社コムネットが提供するイベントプロデュースサービスのご紹介
私たち株式会社コムネットは、企業のイベント企画・運営における豊富な経験とノウハウを持っています。
コンベンションの目的やターゲット、ご予算に合わせて、最適な企画提案から、煩雑な手配業務、当日の運営進行まで、イベント開催に関わるあらゆる側面をプロフェッショナルが丁寧にサポートいたします。
企画担当者様の負担を軽減し、イベントの成功に貢献します。
6-2. 企画段階からサポート!成功に導く表彰式プロデュース
様々な企業イベントの中でも、私たちは特に表彰式の企画・運営を得意としております。
社員の努力や成果を正当に評価し、称賛することは、組織全体の活性化に繋がる非常に重要な取り組みです。
受賞者にとって一生の思い出となるような感動的な演出、参加者全員が楽しめる企画、スムーズな進行管理など、目的と予算に応じた最適なプランをご提案します。
リアル開催はもちろん、遠隔地の参加者も一体感を共有できるオンライン表彰式や、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッド表彰式など、多様な形式に対応可能です。豊富な実績に基づいたきめ細やかなサポートで、記憶に残る表彰式を実現します。
🔗 オンライン表彰式について詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.comnet-co.com/event/online_event/
6-3. まずはお気軽にご相談ください
コンベンションを含む企業イベントの企画・運営について、ご不明な点やご相談がありましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。貴社の目的を丁寧にヒアリングし、最適なソリューションをご提案させていただきます。
お問い合わせフォームへ、またはお電話にてご連絡ください。
まとめ
本記事では、「コンベンションとは何か」という基本から、目的、種類、メリット、そして企画のポイントまでを解説しました。
コンベンションは、企業活動において、情報共有、関係構築、意識統一、そして組織力強化に貢献する重要なイベント形式です。その種類は多様であり、企業の目的やターゲットに合わせて最適な形式を選択することが成功の鍵となります。
コンベンションの企画・運営は専門的な知識やリソースを必要としますが、本記事でご紹介したポイントや、私たちプロのサポートをご活用いただくことで、そのハードルは下がります。
ぜひ、貴社のビジネスをさらに加速させるコンベンションの開催を検討してみてはいかがでしょうか。企画の第一歩として、まずは私たち株式会社コムネットにお気軽にご相談ください。
詳しくは下記のURLからご覧ください。
https://www.comnet-co.com/event/