
社内コミュニケーションの活性化につながり、ES(従業員満足度)やモチベーション向上など、さまざまな効果が期待できる社内イベント。
コロナ禍以降普及したオンライン形式ですが、現在でもオンラインまたはハイブリッドによる実施が定番となっている企業様も多いのではないでしょうか。
ここでは、オンライン開催にも向く、社内イベントにおすすめの企画をご紹介いたします。
(最終更新日:2025年2月12日)
オンライン社内イベントを企画するメリット
コスト削減:会場費や移動費が不要に
オンライン社内イベントの大きなメリットの一つが、コスト削減です。従来、オフラインでイベントを開催する場合、会場のレンタル費や装飾、ケータリング、さらには参加者の交通費や宿泊費など、多大な費用が発生していました。
オンライン形式であれば、これらの費用を削減できるだけでなく、予算を他の要素(たとえばコンテンツ制作や景品など)に充てることができます。
また、会場設営や移動の手間が不要になるため、イベント全体の準備が効率化され、短期間で実施可能になります。企業のマーケティング担当者にとって、コスト面での柔軟性は特に魅力的なポイントといえるでしょう。
全員が参加しやすい:遠隔地の従業員も一体感を持てる
もう一つの重要なメリットは、地理的制約がなくなる点です。オフラインイベントでは、遠隔地の支社や海外に駐在している社員の参加が難しい場合もあります。
しかし、オンラインイベントではインターネット環境さえ整っていれば、どこにいても同じイベントにリアルタイムで参加可能です。
この結果、全社一体感を醸成しやすくなり、従業員エンゲージメントの向上にもつながります。たとえば、全社を対象にした「オンライン表彰式」を実施すれば、日頃の業績や貢献を可視化して共有できるため、参加者全員が会社への帰属意識を高める機会となるでしょう。
オンライン社内イベントで活用できる具体的な企画例
オンライン表彰式
オンライン表彰式は、社員の功績を称える場として多くの企業が取り入れ始めているオンラインイベントの一つです。
リモート環境でも従業員のモチベーションを高める絶好の機会となり、全社員で一体感を共有する場を提供します。
具体的には、ライブ配信ツールを活用してリアルタイムで表彰式を進行します。特に「オンライン表彰式」(コムネット)のようなサービスを活用することで、バーチャル背景や効果的な映像演出が可能です。
また、表彰対象者には事前に記念品や賞状を郵送し、カメラ越しに受け取る様子を配信することで臨場感を演出します。
加えて、表彰式を盛り上げるために、全社員からのメッセージを集めて動画形式で流すなどの工夫もおすすめです。
このような方法を通じて、企業文化をさらに強化する効果が期待できます。
チームビルディングゲーム
チームワークの重要性を再確認するために、オンラインでのチームビルディングゲームを企画するのも効果的です。
特に人気のある企画として「オンライン脱出ゲーム」が挙げられます。これは、専用のプラットフォームを活用して、各チームが協力して謎を解き、ゴールを目指すゲーム形式のアクティビティです。リモート環境でもコミュニケーション力を高めることができます。
また、クイズ大会もシンプルながら盛り上がる企画です。会社の歴史や業界知識をテーマにしたオリジナルクイズを作成することで、従業員が楽しみながら学べる場を提供できます。
例えば、HISのオンラインイベントサービスのような外部提供サービスを利用すれば、ゲームの進行をスムーズに行うことができます。
これらの企画は、普段顔を合わせることが少ない部署間の交流を促し、企業全体の結束力を強化する良い機会となります。
バーチャル懇親会
バーチャル懇親会は、リモート環境でのコミュニケーション不足を解消するための効果的な手段です。
まず、オンライン会議ツールのブレイクアウトルーム機能を活用し、テーマ別にグループ分けを行うことで、参加者が自由に交流できる環境を作ります。
テーマ例としては、「趣味」、「ペット」、「おすすめの映画」などのカジュアルな話題が効果的です。
さらに、事前にお取り寄せグルメやドリンクを参加者全員に送付することで、共通の食事や飲み物を楽しみながら会話が進む仕掛けを用意できます。
この形式は、リアルな懇親会の雰囲気を再現しやすく、参加者同士の親近感を深めるのに役立ちます。
このような懇親会を定期的に開催することで、社内コミュニケーションの質を高め、従業員の満足度向上につなげることができます。
オンライン社内イベントを成功させるための準備と注意点
適切なツールの選定
オンライン社内イベントを成功させるためには、適切なツールの選定が重要です。
代表的なツールとしては、ZoomやMicrosoft Teamsが挙げられます。
これらのツールは、安定した接続や豊富な機能を備えており、多人数でのコミュニケーションを円滑に行うことができます。
例えば、Zoomではブレイクアウトルーム機能を活用することで、参加者をグループに分けたセッションが簡単に実現します。また、Microsoft Teamsでは会議内でのファイル共有やリアルタイム編集が可能なため、より効率的に議論や交流を進めることができます。
ツールを最大限に活用するためには、事前のリハーサルが欠かせません。本番前に全機能をテストし、接続トラブルを未然に防ぐとともに、司会進行役やスタッフの役割分担を明確にしておくことが成功の鍵となります。また、参加者がスムーズにイベントに参加できるよう、事前にツールの使い方を簡単に解説したガイドや動画を共有することも効果的です。
参加率を上げるための工夫
オンラインイベントでは、従業員の参加意欲を高めるための事前準備が重要です。
まずは、イベントの目的や内容を具体的に伝える告知を行い、興味を引くようなメッセージを発信します。告知は、社内チャットツールやメールを活用して複数回にわたって行い、イベントの重要性をアピールしましょう。また、参加しやすい時間帯やスケジュールをあらかじめ調整することも重要なポイントです。
さらに、景品や参加特典を用意することで、参加者のモチベーションを高めることができます。例えば、イベント内で行われるゲームやクイズの優勝者に人気の商品券やオリジナルグッズを贈るといった工夫は、特に高い効果を発揮します。
全員に参加賞として、小さなギフトを送付するのも、イベントへの参加を促進する方法の一つです。
また、イベントをより楽しいものにするため、テーマ設定も有効です。
たとえば、服装に関するドレスコードを設けたり、背景をカスタマイズするコンテストを開催するなど、視覚的にも楽しめる要素を追加すると、参加者の満足度を向上させることができます。
オンラインイベント実施後の効果測定とフォローアップ
イベント後のアンケート実施
オンラインイベントの成果を正確に把握するためには、イベント終了後に参加者からフィードバックを集めることが重要です。
アンケートを活用することで、従業員の満足度や改善点を具体的に把握することができます。
おすすめのツールとしては、GoogleフォームやSurveyMonkeyが挙げられます。これらのツールは無料で利用でき、簡単にカスタマイズ可能なテンプレートが豊富に揃っているため、回答を収集・分析するのに非常に便利です。
たとえば、以下のような質問項目を設定すると効果的です。
- イベント全体の満足度を5段階評価で教えてください。
- 最も印象に残ったプログラムは何ですか?
- 改善すべきだと感じた点を教えてください。
また、匿名で回答できる形式にすることで、従業員が率直な意見を共有しやすい環境を整えましょう。
さらに、アンケート結果は社内で共有し、次回のイベント企画に活かすための基盤として活用することができます。
次回イベントへの改善につなげる
オンラインイベントを単発の施策として終わらせず、次回以降の企画に活かすためのプロセスが必要です。
収集したフィードバックを基に、参加者が期待している要素や不満点を分析し、改善案を具体化しましょう。
たとえば、フィードバックの中で「もっと交流できる時間が欲しかった」という意見が多ければ、次回は交流の時間を増やし、ブレイクアウトセッションやバーチャル懇親会を充実させる計画を立てると良いでしょう。
また、「表彰式の進行が少し硬かった」といった意見があれば、進行役を工夫し、ユーモアや感動を取り入れる構成を検討するのも一案です。
さらに、イベントの長期的な効果を検証することも重要です。例えば、表彰式の実施が従業員のモチベーションにどのような影響を与えたのか、チームビルディングゲームがコミュニケーション活性化にどれだけ寄与したのかを定量的に測定します。
この結果を経営陣と共有することで、オンラインイベントの意義を社内でさらに広めることができます。
継続的な改善プロセスを取り入れることで、オンライン社内イベントは企業文化の醸成や従業員の満足度向上に向けた強力な施策となるでしょう。
まとめ
オンライン社内イベントは実施後の効果測定と改善プロセスを取り入れることで、継続的な成功を収めることが可能です。
イベント後のアンケートを通じて従業員の声を収集し、それを基に具体的な改善策を立てることで、次回のイベントの質をさらに向上させることができます。
また、イベントの成果を企業文化の向上や従業員エンゲージメントの強化につなげるために、長期的な視点で取り組むことが重要です。
オンラインイベントを進化させ続けることが、企業にとって新しい価値を生み出し、従業員とともに成長する基盤となるでしょう。